ローン、クレジット・・・ と来ましたので、クレジットカードに関する知識も少々 ^^
ガソリンの給油やネットショッピングなどでクレジットカードを使う機会は意外と多いはず。。
Q. 備品の購入に、個人で使用しているクレジットカードを使っても問題はないですか?
A. 特に問題はありません。
但し、カードの利用明細書は大切に保管しておきましょう〜 ^^
個人のクレジットカードを使う場合には、
カードを使用した日(請求書に記載されている日付(利用日)でも可)に、一般的には「事業主借」勘定で仕訳を行っても問題はないでしょう。(引き落とし口座が個人用口座の場合)
クレジットカードでショッピング
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
消耗品費 | 事業主借 | --- |
※ あくまで個人のカードで買い物をしたパターンです。
こんな感じです ^^
ちなみに、私は事業専用のクレジットカードは持っていませんので、クレジットカードで購入したガソリンや消耗品は全て「事業主借」で処理しています。
尚、これら仕訳例は、業務上よくある「消耗品」などの備品等を購入した場合における一般的な見解によるものですが、
ただ・・・ その決済し購入した品の重要性によっては〜 これら一般的な見解による仕訳では ”不足” する場合も御座いますので。。 予めご注意のほどを m(_ _)m
事業用のクレジットカードを使う場合には〜
基本、「未払金」を立てて処理します。(引き落とし口座が事業用口座になっている場合)
@ クレジットカードでショッピング
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
消耗品費 50,000 | 未払金 50,000 | --- |
A 口座引落日
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
未払金 50,000 | 普通預金 60,000 | --- |
事業主貸 10,000 | --- |
※ クレジットカードの決済額のうち、1万円の個人利用があった場合。
また、自動車等の減価償却資産の購入にカードを使った場合でも、これらと同じく「未払金」勘定を用いますが、
ただそのカード決済時には、未だ手元にその商品は届いてない・・・ とかいった場合には、その未払金を前払金へ振り替えるなどの仕訳が必要となりますので、
これら予めご留意頂きたく思います。
@ クレジットカードでショッピング
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
前払金 200,000 | 未払金 200,000 | --- |
※ 商品納期は後日。
商品の仕入れにクレジットカードを使った場合には・・
「未払金」ではなく「買掛金」という形で仕訳を行います。
カード決済で仕入れ。 その1 (商品納期は後日)
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
前払金 | 買掛金 | --- |
※ 以後、商品受取り時とか口座引落しなどは省略。
カード決済で仕入れ。 その2 (決済時に商品受取り)
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
仕入高 | 買掛金 | --- |
※ 以後、口座引落しなどは省略。
利用が多い方は、出来るだけ事業用の専用カードを作られる事をオススメします。
事業用カードならお金の流れ(決済)をきちんと把握出来ますし、プライベートのお買物明細書や個人用通帳まで管理する必要がありませんからね〜。
それから・・・
あまりにも「事業主借」勘定が多額になってしまうと、税務署側から見れば「目立つ疑問ポイント」になるかもしれませんからね〜。
Q. カードで 6回払いにしたら分割払い手数料がかかりました。 手数料の仕訳は?
A. 「支払手数料」でOK ^-^)/ ボーナス一括払いの手数料も同じく ^^
ほとんどのクレジットカードには、利用実績に応じた「ポイントサービス」があります。(マイレージサービスとも)
貯まったポイントによって色々な商品が貰えたり、ポイントの還元によって購入する商品が安くなったり・・・と、カードによって特典も様々ですよね〜 ^^ (いわゆるポイント還元)
Q. クレジットカードのポイントは、帳簿上ではどのように処理をすればいいのですか?
A. 特に記帳の必要性はないですよ〜 \(^v^)/
還元で貰った商品等は、クレジット会社からの「お中元」「お歳暮」的なノリ、
還元で値引きされた商品等は、「値引きしてもらって安く買えた」的なノリで問題ないでしょう。
カード利用によるポイント付与は事業収益ではありませんし、実際に金銭の授受が行われるわけではありませんので、雑収入にも該当しませんからね〜 ^^
但し! 商品券等の類に限っては、現金等の「雑収入」として仕訳をした方が良い場合もあると思われます。(商品券で事業用備品を購入して経費計上する場合など)
余談までに・・・ く(^v^ A
ガソリンカードなど、口座引き落とし時に値引き還元されるカードの仕訳例です。(ポイントではなく値引き還元型)
@ ガソリンカードで1万円分給油。
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
車両費 10,000 | 未払金 200,000 | --- |
A 引き落とし時に1,000円の値引き還元があり、口座から引き落とされた額は9,000円でした。
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
未払金 10,000 | 普通預金 9,000 | --- |
車両費 1,000 | ガソリンカードの値引き還元 |
※ 以後、口座引落しや減価償却等については ここでは省略。
引き落とし時の値引き処理は、値引き分を経費から除外(逆仕訳)する処理を行えば問題ないでしょう。