あまり無いとは思いますが・・・ 「売掛金」で売上げ計上した後に請求書の金額を訂正した場合や、
また確定していた報酬額が修正された場合等、
こういったケースではもちろん、計上していた売上高を修正する必要があります。
それから販売していた商品にクレームが入り、返品・返金の処理を行ったり、値引きによって対応した場合にも同じく、売上高を修正して売上げの調整をしないといけません。。
確定報酬の修正などで「売掛金」が減少する場合には、収益に計上されている「売上高」も減額調整する必要があります。
@ 報酬の振込前に、レポートで減額の通知があった。(確定の取り消し)
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
売上高 2,000 | 売掛金 2,000 | --- |
※ 「売上高」を借方で処理する事により、売上高がマイナス処理されます。
A 修正されて報酬が振り込まれた。(2,000円の減額修正)
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
普通預金 10,000 | 売掛金 12,000 | --- |
売上高 2,000 | --- |
※ レポートなど事前の修正連絡がなく、振込時に報酬が修正されていた場合。
B 修正されて報酬が振り込まれた。(2,000円の増額修正)
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
普通預金 14,000 | 売掛金 12,000 | --- |
売上高 2,000 | --- |
※ レポートなど事前の修正連絡がなく、振込時に報酬が修正されていた場合。
※ 増額されて振り込まれた報酬は、そのまま売上高として記帳すればOK。
ちなみに・・
本来は貸方勘定で仕訳を行う「売上高」を、故意的に借方で処理をし、売上高をマイナス処理した仕訳方法を「逆仕訳」、または「反対仕訳」と言います。
「逆仕訳」は一般的によく使われる仕訳方法で、一旦計上していた費用などを返品などにより計上をキャンセルする場合によく使われます。
@ 請求額を減額修正した。
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
売上高 2,000 | 売掛金 2,000 | --- |
※ 「売上高」を借方で処理して、売掛金を減らし、売上高もマイナス処理します。
A 請求額を増額修正した。
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
売掛金 10,000 | 売上高 10,000 | --- |
※ 増額した修正分は、そのまま売上高として売掛金に追加記帳すればOK。
返品してもらい、商品代金を返金した。返品送料は当店負担。(着払い)
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
売上高 20,000 | 普通預金 20,000 | --- |
荷造運賃 1,000 | 現金 1,000 | --- |
※ 「売上高」を借方で処理して(逆仕訳)、売上高をマイナス処理します。
なお値引き処理も同じ処理になります。(値引きした額は「売上高」の逆仕訳で対応します)
販売した商品にクレームが入り、返金処理、もしくは値引き処理を行う場合には、一般的には上記例のような「逆仕訳」を行いますが、
返品や値引きした数値を把握する為に、「売上値引」や「売上返品」といった勘定科目を用いた仕訳方法もあります。
以上参考までに。