TOP PAGE > 事業主借、事業主貸
じぎょうしゅかり・じぎょうしゅかし。
※ 近年では、PC等端末での漢字変換で出力されないので、”じぎょうぬしかり、じぎょうぬしかし” という人も。またこちらでも問題はございません。(ちなみに私も”ぬし”派です)
個人事業特有の勘定項目に、「事業主借」「事業主貸」という勘定科目があります。
これは事業主である自分と、一個人である自分とを区別する為の勘定科目です。
・取材で取引先を訪ねている。
・今日の取引を、自宅で帳簿に転記している。
・友人達とレストランでお食事。
・ショッピングやドライブなど、趣味の時間を楽しんでいる。
例えば法人(会社)の場合には、経営者としての自分へ「給料」「報酬」・・・という形でお金が支払われますが、個人事業の場合には事業で得た利益が全て「収入」となります。
しかし「収入」には事業資金(経費など)と個人消費分(生活費など)が含まれていますので、事業分と個人分のお金を区別する為に、事業主である自分と、一個人である自分とのお金の流れを「貸し借り」という形で記帳していきます。
「一個人の自分」から、事業資金へお金が流れる場合に使います。(事業用途の物を、個人のお金で支払った場合)
・開業前の事業資金(個人の貯金から出費)。
・個人利用しているクレジットカードで、事業用品(経費)を購入した。
・旅行中に、たまたま良さそうな事業用品を見つけ、個人の財布からお金を出した。
・事業用の通帳へ、個人用のお金が振り込まれた。(事業主のお金が事業用の通帳へ入ったので)
事業収入(利益)から、「一個人の自分」へお金が流れる場合に使います。(個人用途の物を、事業収入から出費した場合)
・生活費(食費や個人の貯金分など)。
・税金や保険料等の支払い(国民年金や国民健康保険も)。
・事業用で使っている口座から、個人のお買物分を振込した。
ちなみに「貸し借り」・・・と言っても、事業主の自分へお金を貸し付けたり、個人の自分から借金するわけではありません。あくまでお金の流れですから、「貸した生活費を返してもらわなきゃ〜」等という事はありませんのでご安心を ^^
以上、皆様のご参考等なれば幸いです。